• テキストサイズ

【イケメン戦国】私は彼が気に食わない【加筆修正中】

第2章 したたかさ と たおやかさ







「千花様、大丈夫ですか?

…突然の事で吃驚しましたね」


「だ、大丈夫っ…」




まるで何も無いかを確認するように、私の上から下まで心配そうに目を走らせて。
三成くんは漸く安心したのかいつも通り、綺麗な笑顔を浮かべ口を開いた。





「良かったです。

いざと言う時に、千花様をお守りする事が出来て」




表情に、言葉の意味に、どくり、と心臓が跳ねて。
速まった鼓動そのままに、吐き出すように言葉を返す。




「…こ、こんなの!

いざと言う時って程じゃないでしょ、
大した事じゃ無いしっ…!!」



助けて貰っておいて何とも可愛くない返事だ、と自分に呆れながら、考える。
まるで先程の私の言葉をなぞる様に、言った三成くんに他意はあるのだろうか。
いつも通り、天然から来る、他愛のない一言なのだろうか…



そこでやっと、寄り添ったままの事に気付き。
不自然なまでに、さっと身を離した。



「いいえ、大した事ですよ。

あの方にぶつかってしまっては、千花様が吹っ飛ばされてししまっていたでしょうから…」


「あー…だから…!

いや、もういいの!ありがとう!」



/ 10ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp