【イケメン戦国】私は彼が気に食わない【加筆修正中】
第1章 プロローグ(家康の二人に対する所感)
すると、千花とにこやかに向き合っていた筈の三成が、こちらをじっと見ているのに気付いた。
およそ彼奴には向けないだろう、涼やかな目。
──何、千花の食べかけを食べたからなんて言わないよね?
そんな気持ちで見返すと、さらり、とその目は逸らされた。
そしてまた、千花に注がれる恐らく無自覚な、しかし確かに熱の込められた目線。
あぁもう、本当に二人共、揃いも揃って面倒臭い…
──早く、くっついてしまえばいいのに。