Delicate love * pink *【気象系bl】
第2章 離れる、なんて。( S*J ver. )
「なんでもぐってんの。」
かわいいけど、なんて笑いながら翔くんが寝室に帰って来た。
なんでだろ。
今まで以上に乱れてしまったからか、
不安がなくなって落ち着いたからか、
何故か胸がどきどきしっぱなしだからか、
妙に恥ずかしい。
じゅーん、お水飲も?
なんて声をかけられてもなんか出ていけなくて、
布団を被ったまんまもぞもぞと起き上がってベットに座った。
「ふふ、冬眠でもすんの?」
おかしそうに笑いながら、
布団ごと抱き締められる。
そしたら、やっぱり温もりが恋しくなって。
もぞもぞと布団から這い出してきて翔くんに抱きつく。
なんか妙に女々しい自分にびっくりしてるけど、
それもそれでいいか、なんて思って。
当たり前のように口移しで水をくれる翔くんをぎゅっと抱き締めた。