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Delicate love * pink *【気象系bl】

第2章 離れる、なんて。( S*J ver. )



「でーも、さ」


不意に真顔になって
俺をのぞきこむ翔くん。
つられて俺も慌てて少し真顔になって。


「幸せだよなぁ…。」


ふふって、
本当に幸せそうに笑いながら
しみじみ呟いて
そっと俺の髪を指ですきはじめる。


なに。
なになに。
急になに。
その甘い言葉と、声色と、表情にどきどきが急上昇。
髪に触れる手からも、
たくさんの愛情を感じて。
本当に、嬉しくなる。


「俺もだよ。」


少しうつむき気味に言った俺の言葉に、
またふふっと笑って。
ゆっくりと、唇を合わせた。


付き合ってからもう何回したのか分かんないけど、
未だに翔くんとのキスはどきどきして。
暖かくて、
優しくて、
幸せになる。

舌は入れずに、
触れるだけのキスを角度を変えて何度も繰り返す。
たまに薄く目を開けると、
そっと瞼が閉じられた翔くんの整った顔があって
それにもまたどきどきさせられて、
多感期の高校生かってくらい。


やっぱ、翔くん大好きなんだな。


改めて感じて。
そんな大切な人の愛が自分に向けられてるなんて
奇跡だよね。



不意に、翔くんが離れる。
なんかちょっと寂しくて服の袖をきゅっとつかむと。
ごめん、お水持ってくるからまってて?
と、ぽんっと頭を撫でられる。


ほんとに、女子か、俺は。


寂しくなっちゃったことも、
服の袖つかんじゃったことも、
頭撫でられてきゅんとしちゃったことも。
なんだか恥ずかしくて、思わず布団を頭まで被った。
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