Delicate love * pink *【気象系bl】
第2章 離れる、なんて。( S*J ver. )
一言も発さずに
俺の口からこぼれる言葉たちをただただ聞いて
ふぅ、と息を吐いた。
少しだけ、下を向いて。
俺から視線を反らして。
そして。
ふっ、と、笑った
「…んぁあっ」
急に俺の顔を覗きこむように前のめりになった翔くんの動きで
翔くんのモノが俺のナカの奥をえぐって
大きな快感が襲う。
いきなりの刺激にはぁ、はぁと息を吐いて快感を逃す。
俺を近距離で見つめている翔くんは、
これ以上なく優しくて
これ以上なく色っぽくて
これ以上なく強い顔をしていた。
「離れねーよ。ばーか。」
変なこと考えんな。
翔くんの少しだけ掠れた色っぽくて低い声が
心に入りこむ。
「逆に、いい?
もし潤がそうやって思ったり、俺のことが嫌になっても、俺は一生離す気ないよ?」
翔くんの目が、声が、表情が。
強い意思を、持っている。
「ほんと、に?」
「命を賭けても。俺の一生を、おまえにやるよ。
だから、おまえのもちょうだい?」
ほんっとうに。
この人はずるい。
ずるすぎるよ。
バカ。って泣き笑いする俺。
離れたら殺すぞって言ったら、
望むところだって笑う。
さっきまでが嘘のようにあたたかくなった心。
微笑む翔くんに、どきどきが止まらなくなる。
またひとつ、好きが増えた。
翔くんに出会えたこと、翔くんを好きになったことは本当に運命なんだな、なんて
甘い考えも浮かんでくる。
それくらい、
心臓破裂しそうなくらい
どきどきして、
嬉しいんだよ。
翔くん。