【進撃の巨人/リヴァイ生誕祭】②どんな世界でもあなたを想う
第2章 中尉と少尉
夜になると一気に冷え込み、雪がちらつき始めた。
見張り当番を終え自分のテントに戻る途中、
リヴァイのテントから呻き声が聞こえてきたので覗いてみると、
彼はまた魘されていたようで辛そうにしていた。
寒いというのに汗をかいていて、このまま寝かせておくよりは
良いと判断して彼を起こすと、「イレーネ・・・?」と
幼子のような声で名前を呼ばれる。
汗を拭うように髪を撫でると、リヴァイは私の手を取って
「生きてる」と呟いた。
「おまえは・・・本物なのか?」
「えぇ、貴方より元気で生きているわ」
「・・・そう・・か。生きてんのか・・・」
焦点の合わない瞳で私を見つめるリヴァイは常より幼く感じ、
胸が締め付けられる。
このまままた寝ても悪夢を見るだけだと判断した私は、
そのままリヴァイの毛布に潜り込み、まだ呆然としている
彼の両腕を縛り上げた。
「何しやがる、クソ女!」
「何って・・・女が男の寝所に潜り込むならやる事は一つでしょ?」
そう言うとリヴァイは一瞬止まったが、すぐに激しい抵抗を見せる。
「ふざけんなっ!誰がてめぇを抱くかっ!」
「君にはこの状況がわからないのかね?アッカーマン君。
私が君を抱くのだよ?」
わざと小馬鹿にした感じで言うと、リヴァイは顔を真っ赤にして
更に暴れ始めたが、生憎もう腕は縛っているしマウントも
取っているので、いくら彼が強くても易々と私を退ける事は
出来ない。
罵倒の言葉だけは次から次へと出て来るようだが、
私はそんなリヴァイを気にする事もなく、彼の下着を摺り下げた。