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3Z
第14章 14
自然に俺の手からは力が抜けていった
「…ククッ…クククッ」
『なんだ、ちゃんと笑えるじゃん!そっちの方がいいよ!』
この言葉で気付く
いつから俺は心から笑えてなかったのか
いつから仮面の笑顔をつけていたのか
「てめェ、名前は」
『朱音!立石 朱音だよ!』
「朱音か。変な女だ」
『高杉くんよりはまともだよ!』
「…晋助でいい」
朱音
俺の心に勝手に踏み込んできた女
こいつからはあの人と同じ匂いがする
近くにいるだけで安心してしまう、あの匂いが
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