第13章 13
…今何て?
「オイ高杉。お前学校に来る前に俺んとこに寄れって言ったよな?」
銀八先生を見るとあたしに気付き、首を横にふる
高杉くんはあたしの後ろまでツカツカ歩いてきた
彼はあたしの後ろの席だった
あたしは恐る恐る後ろを振り返る
高杉くんと目があった
高杉くんはほんの僅か片眉をピクッと動かした
『ど、どうも…』
昨日思いっきり足を踏んだ後だからとても気まずい
「朱音っ!?高杉と知り合いなのか!?」
先生が焦ったような声をだす
『知り合いのような…知り合いじゃないような…』
銀八先生は何か言ってるけど、正直そんなことは今耳に入ってこない
→