第12章 12
『でもそれが何の関係があるの?』
そもそも本当に誰か分からないし
「高杉晋助って奴はな、朱音が転校してくる3日前に停学処分になったんだ。それが今日で解禁、つまり明日から学校に来る。…多分」
『…多分って何?』
どうにも先生の歯切れが悪い
「…俺と高杉は昔からの知り合いでな。簡単に説明すると犬猿の仲ってやつだ。俺が興味あるものは自然にアイツも興味もってたり、好きなものも同じだった」
『…どういう意味?』
「だーかーらァっ!…何でもねェ。とにかく気を付けろ」
変な先生
最後目も合わせてくれなかったし
…あたし何かしたのかな
何となくまだ帰る気になれなくて屋上で過ごす
あの先生があそこまで言うとは本当に危ないのかも知れない
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