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第12章 12



神楽と沖田君を見送ってから先生に向き直ると、いつにもなく真面目な顔の先生がいた

『先生?』

「ここじゃ何だ。移動するぞ」

それからあたしたちは無言で国語準備室に移動する

何回か入ったことのあるこの部屋は、ジャンプが何冊も積み重なり、机の上には何本かのいちご牛乳の紙パックが空になって置いてある

「単刀直入に言う。高杉晋助とは関わるな」

『…タカスギシンスケ?』

そんな名前聞いたことがない

「やっぱ知らなかったか。説明して正解だったぜ」

銀八先生は頭をボリボリかく

「朱音、お前の席の後ろの机、気になったことは?」

ずっと気になっていた

あたしが転校してきてから一回もその空席が埋まったことはない

「その席は、高杉晋助の席なんだよ」



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