第11章 11
「いいじゃねェか、俺らと遊びに行こーぜ!」
『…』
「なに?怖いの?大丈夫、俺ら何もしないからさ!」
「ま、怖がっちゃうとこも可愛いけどね!」
朱音のテーブルには数人の男が群がっていた
ナンパだ
『…っせえ』
「えー?何って言ったのー?」
俺は勝手に体が動いていた
「離せよ」
「はぁ!?何だテメー!」
「こいつのツレだっつってんだよ」
俺は相手の腕を掴み思いっきり力をこめてやる
「っ!…チッ…行こーぜ」
どうやら見てくれだけの奴等だったようだ
「ふぅ…大丈夫か?」
声をかけると、ハッとなって俺を見た
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