第10章 10
それってつまり、デデデデートってこと!?
『もう冬服になるでしょ?新しい冬物の服が欲しいなーって思ってたし!それにこの街に来て、あまり出掛けたことってないし』
「いいいいいいけどよ、ふ、二人で?」
『?みんないないんでしょ?それとも…あたしと二人きり嫌?』
「そそそそんなわけねェよ!よし、行くか!俺準備してくるから、お前も終わったらメールしてくれ」
『分かった!』
一旦部屋に戻った俺は正直ドキドキしている
今まで女の子と二人でどこかに出掛けたことなんか無い
「どの服着ていこう…」
思いの外服選びに時間がかかった
前の学校の友達が言っていた
女のために服選びに時間をかけるのは、いい格好がしたいとき、つまり好きな相手の時だけだ、と
…俺が朱音を好き…?
いや、これは俺が初めて女の友達と遊びに行くからだ
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