第1章 1
『いい加減にしろよ?いつまで笑ってんだよ。そんなに面白いか?あぁ?これくらいで笑ってんじゃねーよ。てめーの人生そんなことで笑えるほどつまんねぇのか?』
…
教室中が再び静かになる
…やってしまったああああああああ
『あ、いや!その!…あははははは…ごめんなさいいいいいいい!』
気づけば教室を飛び出していた
銀八side
女転校生がどっか行った
大人しい奴かと思ってたら案外そうでもなかった
一癖ある奴等の集まりであるこのZ組に、なぜ今回二人も転校生がやって来るか疑問だったが、一人は少し分かった気がする
「先生!追いかけてくださいよ!」
「はぁ?何で俺が」
「どう考えたって銀ちゃんのせいネ!」
新八と神楽に続いて他の奴等からも後押しされる
居心地が悪くなった俺は教室から出た
女転校生を見つけるのは簡単だった
まだ学校の中身を知らない彼女はとにかく上にしか移動してなかった
「あー…その、なんだ。悪かったな」
声をかけると女転校生はビクッと体を振るわせた
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