• テキストサイズ

3Z

第9章 9



『一見クールに見えるけど実は負けず嫌いだったり、回りのことちゃんと見えてるし、瞳孔開いてるけど実は優しい人だし』

「瞳孔開いてるはいらないんじゃない?」

『それに…あたしには無いものをいっぱい持ってる』

立石が髪を耳にかける

その仕草がたまらなく美しかった

「…んなこたねェよ。そりゃ俺だけにあるモンはあるだろうよ。けどお前にしかないモンもあるんじゃねェか?お前はそれを大事にしていきゃいいんじゃねェか?」

『…土方君ってモテるでしょ』

「どうだろうな」

生意気

そう言う立石の顔はどこかスッキリしていた気もする

「お前はそうやって笑ってる方が似合ってるよ」

この先お前が暗ェ顔してたら、何度だって俺が晴らしてやる

この言葉は胸にしまった

言わなくても伝わっているような気がしたから


/ 228ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp