第4章 4
「ま、まあお前がそんなバカみたいな顔に戻って良かった」
朱音はほっぺを膨らませる
『にゅー!先生はあたしのことそんなふうに見てたんでしゅかっ!』
「ち!ちげーよ!///なんか哀しそーな顔してたからよ」
『…先生ェはすごいでしゅねぇ…けどあたしは平気なのですっ!あははー』
今度は力なく笑うが、涙を堪えるように眉間には力を入れていたのが分かった
強い女
強くて弱い
けど弱い部分は人に見せようとはしない
その横顔はとても綺麗だった
そして純粋に助けてやりたいと思った
先生としてじゃなく、もっと近くで
「朱音、ここ来い」
俺は自分の膝の上を叩く
少し迷った素振りを見せ、ちょこんと座った
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