第30章 30
家に帰るといつものようにご飯を準備して、 葉を呼び、一緒にご飯を食べる
その間も晋助のことが頭から離れなかった
そして気付く
もしかしてあたしはもう晋助に恋をしてしまったんじゃないかと
してはいけないと思っていたのは頭でだけ
心そのものは既に晋助に奪われていた
途端に顔が赤くなるのが分かる
「…大丈夫か?」
葉に心配されるけど、大丈夫としか答えられなかった
はっきりと言われた訳じゃないけど、 葉の気持ちは…
あたしはまだ晋助に伝えるのはよそうと思った
明日から晋助とどう接すれば良いのかと一晩中考えた結果、いつも通りが一番だと答えをだした
が、それは無意味に終わった
翌日から終了式まで約2週間
晋助は学校に来なかった
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