第29章 29
俺の家に初めて来た 朱音はキョロキョロと辺りを見回す
『それにしてもいかにも晋助の部屋!って感じだねぇ』
「クククッ…どういう意味だ。それにしてもよくここが分かったなァ?」
『あ、うん!総悟に聞いたんだ!』
沖田か
どうせなら土方や 葉に聞いてほしかったがな
「そういやァ 葉にも渡したのかァ?」
すると少しだけ力なく笑った
『うん、渡したよ。というよりあの日からずっといつもと変わらないんだ、 葉。まるで無かったかのように。だからあたしばっかり意識しても変じゃない?だからあたしも変わらない。…間違ってるかな…』
「…別に間違っちゃあるめェよ。むしろ 葉自身がそう望んでんだ。ただし正解かも分からねェがな」
俺が言った後、"晋助もそんなこと言うんだ"と笑われた
俺は俺が思ってる以上にコイツの力になりたいと思ってるらしい
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