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第29章 29



『なーんで今日学校来なかったの?晋助来ないから授業中暇だったじゃーん』

俺がいないから

ただそれが嬉しくて、そのために一喜一憂する俺自身、そうとうの馬鹿だと思う

『そんなことより、はい!ハッピーバレンタイン!』

「…あぁ」

俺は受け取り、嬉しかったがこういうときに何って言えばいいかすんなり出てこない

そんな気持ちを知ってか知らずか、ニッコリと笑ってくれる

これは俺が一番好きな顔

『これ見て!あたし女の子なのに女の子からチョコ貰っちゃった…どういう意味なんだろ』

きっとコイツの人間性や性格に惹かれた奴らだろう

男か女かは関係ない

「クククッ…俺には劣るがな」

『あー自慢ー。でも確かに晋助の下駄箱と引き出しはパンパンだったなあ』



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