第28章 28
『…何?』
「葉と何があった?」
問いただしても"何もない"と言い張る
「何もないが、何か言われたか」
すると僅かながら朱音の身体が揺れる
「チッ…図星かよ」
ベンチに座ると、自然に朱音も隣に座ってきた
こういう自然体で朱音が隣にいることがとても心地よかった
「告白でもされたか」
『告白!?…じゃないけど…あたしを…ま、護る…とか…ちゃんとした言葉はまた今度言うとか…』
ほとんど告白みてェなモンじゃねェか
『でも葉には神楽がいるし…』
「…朱音は葉のこと好きなのか」
すると顔を赤くして答える
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