第24章 24
朱音side
晋助に送ってもらってご飯を作り葉と食べる
頭の中は今日のことでいっぱいだった
「?どうした?」
葉に尋ねられて意識をこっちに持ってくる
『自分のことを理解してくれてる人がいるって、すごく頼もしいことなんだね』
今日改めて感じた
あたしにはそういう人がいない
…あたしが話さないんだから仕方ないか
「そりゃそうだけどよ、無理に作るもんじゃなくて自然に出来るモンだろ?」
葉の言う通りだ
でも少し羨ましいと思う
『…葉にはいるの?そんな人が』
沈黙が流れた
聞いちゃいけないことだったかな
「…昔はいたよ。だけど」
口を開いてくれたかと思ったら空気が重くなった
「自分で壊しちまった」