• テキストサイズ

3Z

第23章 23



朱音side

晋助が病室から出ていく

この部屋にはあたしと松陽先生以外いない

「…あの子はとても優しい子なんです。人より少しだけ表現が下手なだけで」

松陽先生が目を閉じてゆっくり話し出す

『分かります。晋助は不器用なんですよね』

松陽先生の優しい眼がゆっくりと開く

「あの子から私の話を聞いたことは?」

あたしはふるふると首を横に振る

『ありません。今日初めて会わせたい人がいると言って連れてこられました』

松陽先生は一言"そうですか"と笑って言った

「晋助が私に紹介した人はあなたが初めてです。よほどあなたのことが気に入ったみたいですよ」

あたしを?

それはそれで嬉しくなる

『あの』

あたしは今まで思っていたことを聞く



/ 228ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp