第22章 22
『もちろん!ね、神楽!…って、あれ?』
そこに神楽の姿はなく、見渡すと既に着席していた
「あれ?聞こえてねーのかな」
葉は不思議がるが、さほど気にしてなさそうだった
そうだ
神楽は葉が好きなんだ
けどここまであからさまに態度に出ちゃうのは…
「うす、明けましておめでとう」
考え事をしていたため、後ろから聞こえた声で意識を取り戻す
『トシ!あけおめ!あれ?総悟は今日一緒じゃないの?』
トシは苦笑いで指を指した
そこにはいつものように言い合いやら殴りあい?やらを繰り広げている神楽と総悟の姿があった
よく見てみると近藤くんをひたすら殴っている妙ちゃんとそれを見守っている九ちゃんとか
教室の隅でミントンをしているザキくんとか
得体の知れないエリザベスと楽しそうに会話をしているヅラとか
「ヅラじゃない、桂だ!」
屁怒絽くんにびびっている新八くんだとか
いつもの2Zの光景が広がっていた
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