• テキストサイズ

3Z

第20章 20



「朱音から離れてもらえませんか?というかさっきのチケット返してもらえますか?」

「すいまっせェェェん!」

俺はチケットを死守した



葉side

銀八のバカがやらかしたみたいだ

そんなことより困っていることが俺にはあった

俺に渡されたチケットはあと2枚

いかにもチケットがほしそうな奴はトシ、総悟、高杉の三人

『お父さん、チケットもう1枚ちょうだい』

「誰にあげるんだ?」

『見たら分かるでしょ?チケット欲しがってる人は三人いるの』

俺の手元を見てからか、朱音が親父さんにねだっていた

「もうない」

またしても子供のようにそっぽを向く親父さん

どうしても高杉にはあげない様子だ

『…分かった。晋助、あたしのをあげる』

これには親父さんもびっくりしていたようだ

俺もびっくりしたけど

「…お前が来ねェなら俺もいらねェよ。二人でどこかに行こうぜ」

高杉がこれ見よがしに挑発している


/ 228ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp