第19章 19
親父もお袋も朱音を気に入ったらしく、ひたすらべったりしていた
俺には兄弟がいない
だから娘のように朱音を見てしまったんだろう
「そう言えば、高杉からの電話、何だったんだ?」
あの時かかってきたのは高杉だった
『んー、何か今日星を見に行こうって。お父さんたちが帰って来てるから、また今度ねって言ったら納得してくれたんだ!』
「あら、高杉って男の子?朱音ちゃん可愛いからモテモテねぇ~!」
お袋が火に油を注ぐような一言を言う
「高杉ィ!?それはどんな男だ!?」
朱音の親父さんの怒りが再び爆発する
『クラスメイトだよ!眼帯しててちょっと子供っぽいとこあるんだ!』
親父さんが俺を見る
慌てて首を縦に振る
というか俺を見ないでくれェ!
→