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第17章 17



「俺が好きなのは…チャイナでさァ」



「…オイ。何か反応してくだせェ」



朱音は無反応だった

多分頭の中で整理しているんだろう

「今日チャイナから聞いた話は葉にホレたってヤツだろうねィ」

『!なんでそれを…』

「俺がどれだけアイツを見てきたと思ってるんでィ。すぐに分かりまさァ」

朱音の表情が切なそうな顔に変わっていく

やめろ

俺は同情されたいわけじゃねェ

ましてやこれぐらいで諦めるつもりもねェ

『総悟!』

いきなり名前を呼ばれて顔を上げると、さっきまでの表情から一変し、強い顔になっていた

『神楽はあたしの親友だし、葉も大事な友達だから、その二人がうまくいけばいいって思ってた。けど総悟も大事な友達だもん。総悟にも上手くいってほしい』

矛盾してることを言う女だ


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