第17章 17
『ちょ、ちょっと待って!内容による!』
「もう遅いでさァ。朱音、言いやしたよねィ?」
俺はあらかじめ録音していたモノを取り出す
―『もちろんだよ!沖田君…ううん、総悟は友達だもん!』
朱音の顔が一気に青くなっていく
ぷぷっ
おもしれェ
旦那や土方さん、高杉や葉が興味を持つのも分かる
「大丈夫でさァ。そんなに酷なことは頼みやせん」
朱音の顔が少し和らぐ
「実は俺にはずっと前から好きな奴がいるんでィ。気が合うというか、目が離せないというか」
やはり女子
こういう手の話は好きなのか、いつの間にか朱音の顔は終始笑顔になっていた
『そういうの素敵!あたし、全力で応援するから!』
「俺はこういうのは普段絶対に人には言わねェんですがねィ。おたおたゆっくり出来なくなっちまったんでィ」
俺は今一度朱音に向き直る
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