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九番目の真祖は城田真昼の友達だった

第4章 虚栄の真祖



「どうもどうも!喝采をどうもォ〜!!」

ピンクの髪に同じ色のメガネ。
さらに洋服も白、ピンク、少し黒でまとめた超ド派手なマジシャンがマジックハットから剣を出現させ、マジックを始めた。

「マジックショー?」
「わぁ〜!すごーい!手品?大道芸??」
「…くだらない。行こうぜ。」
「あ、龍征。でも普通に面白そうだよ?いいの〜?」
「いいのいいの。買い物行くんだろ?早く済ましちゃおうぜ」
「あ、そうだった。じゃあ行くか?」
龍征は真昼と一緒に先に歩き出してしまった。
「確かにいい気はしないしね…虎雪〜?行こう」
「あー待って〜」

(さっきの殺気のようなこともあったし、早めに去った方がいいかも…。)



そう考えみんなで歩き出したその時。

「……Hey you……」



龍征が肩をつかまれた。
「なんだよ…」


「この彼が止められた理由はなんでしょぉか〜〜??


①僕を無視したから
②僕の前を横切ったから
③僕のお腹がすいたから
④僕のお腹がすいたから。」
「……はぁ??」

「答えは─────」


マジシャンはニヤリと怪しげに笑い
龍征を引き寄せ、肩に噛み付こうとした。
「龍征……!」


ガブ!!!




噛みつかれそうになった瞬間、私は龍征を押し飛ばした。
押された龍征は転んだが、噛まれることは回避した。


しかし、マジシャンの歯は私の腕を捉えた。
腕に歯が刺さり激痛が走る。
血も溢れるように出てきた。
…結構グロい……
「……ったぁ…!」
血は服を真っ赤に染めあげた

「……はっ…!?」
「陽香!?」
「陽香ちゃん!!!」
腕からは八重歯が深く刺さったようで、なかなか血が止まらない。

結構クラクラしてきたー…
そして、マジシャンは人が変わったように笑い出し、叫んだ。

「全部だよ!!!!タヒねボケェ!!!!!」
「無視してっと殺すぞ!!」



マジシャンは吸血鬼だったみたいだ……
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