第4章 虚栄の真祖
虎雪の元へ行くと既に真昼が猫を連れて来ていた。
そして何故か真昼が虎雪達に詰め寄っていた…
貴「まひ……
真「本当なんだよ!こいつ吸血鬼かもしれねーの!!」
真「学校で桜哉が言ってたじゃん!吸血鬼って!」
真「あーもーなんで桜哉いねーの!?あいつなら食いつくのに!!」……」
真昼はさっきの怠惰……じゃなくて猫を持って熱弁していた。
虎雪達の顔はなんとも言えない、困っている表情をしている。
貴「ほんとだ。桜哉がいない?」
一番信じそうな桜哉がいないなら話にならんな!!
虎「えっと…真昼……?」
龍「つーかそれ……猫だろ?」
真「いや人の姿になるんだよ!!クロ!おい人になれよ!シーンとすんな!!」
一生懸命、猫に人になるように促す真昼は遠くから見たらきっと変人にしか見えない。
……うん。変人だ。
虎「真昼疲れてるの?」
龍「一人で悩むなよ〜?」
貴「そうだよ〜真昼。裁縫手伝うよ」
真「違う!!ってゆうか陽香もいただろ!?」
貴「いや〜幻かと……」
真「あ、窓ガラス、こいつガラスに映る姿が違──」
窓ガラスを見るといつの間にかマジシャンが後に立っていたいた。
貴「え…?」
一瞬……殺気を感じた
貴「真昼、下がって」
「どうもどォも☆★☆★学生諸君!くだらない青春の道すがら、僕のショーでも見ていかない?」
『マジックショーの始まりだよォ〜!☆★』