第2章 HONEY & LOVER
俺の言葉の意味を理解したあいつは、更に顔を赤くした。自分でも、ガッツいてるって自覚ある。
それでも、欲しいんだよ…………お前が。
「お前……顔、赤くし過ぎ。期待してる様に見えるけど。ま、お前さえ決断してくれたら満足させてやれる自信はあるがな」
「ま、満足って…………」
「ん?何の満足か知りたい?…………なんて、冗談だ。待つって一応約束したから、無理強いはしねぇよ」
俺……お前が居なくなったらきっと…………心を無くしそうだから。本気で惚れてるし、お前の全部が欲しいんだ。
折角の二人っきりの時間だから、余計なことなんて考えたくねぇし考えさせたくもねぇ。
「…………腹減ったかも」
「何か作るよ」
隣で呑気に笑うあいつに、頭を一撫でする。
「あっ!!?」
「どうかしたか?」
「今更だけど、上期の試験はどうだった?」
そう言えば、問題なかったから忘れてた。こいつに世話になってたのに。
「ノート、サンキュな。おかげで何とかパス出来たから。今度、何か礼しねぇとな」
「お礼なんて気にしなくていいよ。でも、ちゃんと役立てた様で良かった」
本気で感謝してる。あれがあったから、出てない範囲の内容も勉強出来たから。
「朔良くん?」
「ん?」
「今日は、本当に楽しかった。また、ライブがある時は教えてね?」
俺の歌が聞きたいなら、いつでも聞かせてやる。その為には、もっと頑張らねぇとな。
あいつの家でシャワーを浴び、あいつの手料理を食べる。ホッとする瞬間だ。
この後はイチャイチャして…………。