• テキストサイズ

【HQ】陽のあたる場所へ

第12章 手術そして夏休み


ーsaid繋心ー


日曜日。
合同練習から帰ってきてからの優希の帰宅が少し遅くて心配してたら、膝に真っ青な痣を作って帰ってきた。
どうしたと聞いても、こけた、としか言わない。が、こけたわけじゃないことは分かってる。
誰より一番気をつけてるアイツがそんなヘマする訳ねぇ。

そんで一番気がかりだったのは、優希の表情だ。
基本的にマイナスな感情を表に出さないアイツが、あからさまに凹んでた。というか、どこか諦めてるような感じだった。

そんで膝の手術を夏休み前にやるって聞いて確信した。部活を休みたがってるような気がする。きっと部員の誰かと何かがあったんだ、と。
じゃなきゃ部活を優先してた優希が自分から部活を休むような事するはずがねぇ。


月曜日。
優希は帰ってきてすぐに荷造りを始めた。
俺は店番中に日向が練習方法を聞きに来たからじいさんのとこへ連れて行った。

じいさんはじいさんで、なんで優希じゃなくてお前が来るんだ。とか、せっかく退院したんだから優希に会いたい。とか言ってたが、そんなもん無視だ無視。

スパイカーが打ちやすい以上に最高のトスは無えんだよ。と言われて、そういや同じ事を優希にも言われたなーとか思いながら考えると、日向だけじゃなくて影山も改善が必要だと思い影山を探して説明した。
スパイカーの最高打点がボールの最高到達点になるように、ボールの勢いを殺すトス。

これで2人の息が合えば、烏野はまた進化する。
/ 109ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp