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愛の唄 【Fate/GrandOrder 天草四郎】

第6章 愛の唄 Ⅴ



「では、私が眠らせてあげますね。失礼します。」
 そう言って彼は、自身の左手を私の目の前へかざした。
『――――眠れ。堕ちよ。我が深淵へと誘(いざな)わん。』
「おやすみなさい、マスター。」
 頭の中が真っ白に染まって、私の意識は薄れていった。意識を失うその直前、崩れていく上半身を、天草が優しく抱きとめてくれた、そんな気がした。





―――――深く、深く、眠る。

―――――深い場所へ、堕ちていく。




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