第3章 小話
吾輩はミケである。
何やら、遠く異国の地にはこういった語り口の物語があるらしい。
…驚いたか?
フ、俺はこう見えて博識なんだ。
そういえば、この名前。
"ミケ"
暫く前に貰ったんだ。中々に気に入っている。
ただ一点を除いては。
まぁ、それはとりあえず置いておく。
…少々気になる奴を思い出してな。
そう、名前をくれたアイツ。
確か"だんちょう"とか呼ばれていたな。
…大丈夫、か?
アレだ、アレ。わかるだろ?
うん、そう、頭。
すごかったな、あの時の"だんちょう"は。
何がすごかったかって?
…イロイロだ。よせ、聞いてくれるな。
まぁ、なんだ…
人間は大変だな、同情する。
俺も、もしあんな風になったらと思うと…
分かる、分かるぜ。
俺達きっとうまくやれる。
…風呂は勘弁だけどな。