第1章 たまには。
「紅郎、ご飯できたよ? 一緒に食べよ?」
「ん…」
起こしてみようと身体を揺さぶったり、耳元で言ってみたりしたけどなかなか起きてくれない。よっぽど疲れてるのかな? でも、いつまでもここで寝てたら風邪をひくかもしれない。なんとか紅郎くんを起こすために色々と策を講じたけど、起きてくれなかった。まさか寝たふりをしてるのかと考えもしたけど、そんな様子は見られなかった。こうなると最終手段をとるしかない。
「うぅ…流されるかもだけど…」
紅郎くんの身体をなんとか仰向けにして、ズボンのベルトとチャックを緩めてから例のものを取り出した。本当は不意打ちはしたくないけど、こうする以外に方法が思い浮かばなかった。というより、ここ最近は紅郎くんが忙しくてそういうことは一切していなかったから思い浮かんでしまったのもある。
紅郎くんの足元を跨いで乗って、例のものを手にとってゆっくり舐めた。舐めて行くうちに反応してきたそれと紅郎くんの荒い息に私も目的を忘れそうになるけど、なんとか自分を保って舐め続けた。
「んっ、はぁ…」
「はぁ…起きない…」
さすがにここまで勃ちあがらせて、大きくしているにも関わらず起きない。こうなると逆に紅郎くんがどこかで変な人に襲われてしまって大変なことにならないか不安になってくる。恋人じゃなかったら私は間違いなく罪に問われてしまう。
「……いや、でも…」
いま私は、紅郎くんのを舐めていたこともあって身体がすでに熱いし、下半身なんて舐めていただけなのに濡れているのがわかる。でも、このまま入れる前にゴムを寝室に取りに行かないとない。取りに行ってる間に紅郎くんのが萎えないかが気になるところだけど…ここまでくると後に引けなくて……
「ごめんね、頑張ってすぐ終わらせるからね?」
結局、寝室までゴムを取りに行ったけど紅郎くんが起きた気配はなく、あれも萎えることはなかった。ゴムを被せて、スカートの下にある自分の下着を脱いでから紅郎くんのを手で支えて、ゆっくりと自分の中に入れた。
「あ、あぁ…っ!」
久しぶりに中に迎えた紅郎くんので満たされて行くと気持ちよすぎて、声が我慢できない。気持ちよすぎて動けないからまだ入りきっていない部分を入れれない。でも、入れきりたい、迎えたい気持ちが大きくて……