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世界は不完全、だから美しい。
第5章 疑心
『はぁ…なんか疲れたなぁ』
誰に言うのでなくポツリと呟いた声は誰にも拾われることなく消えていく…
空を見上げる…
あの日の昼もこんな空だった…
嫌なくらいに晴れていた
「じゃ、頑張れよ」
「あぁ、行ってくる」
さっきの人の会話が聞こえてきた
多分国家錬金術師の試験を受けるのだろう
『…行く、かぁ』
のっそりと立ち上がり男の人の後ろをついていく
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