第3章 大切な二つの贈り物~二つで一つ~
「ちょうど起きたみたいだしな。駿は行く気満々で待ってるぞ!」
(ちょうどクリスマスプレゼントの下見も行きたかったかし、政宗いるなら大丈夫かな。)
歌恋と子ども達と政宗は今夜の夕餉の材料の買い出しに行くことになり、久しぶりに安土の城下を歩いた。
「政宗、こんなにたくさん買って大丈夫?幾らみんないるからって買いすぎじゃない?」
歌恋の両手にはたくさんの買った食材と、馬に括り付けた籠にもたくさんの食材やらが乗っていた。
政宗「悪いな持たせちまって。」
「ううん。大丈夫だよ。桜花重たいでしょ?」
馬には駿が乗り、桜花は政宗に肩車され、桜花は政宗の上ではしゃいでいた・
政宗「駿、ちゃんと捕まってろよ。おっと・・・桜花!暴れるなよ。」
桜花「あははっ!ましゃむねー!高いー!」
政宗達と城下の市を歩いているとふと反物屋に目が止まった。
店の前には小袖用の安めの反物や、小物が並び、店の中にもあるようだった。
「ねぇ政宗、あそこの反物屋さん寄ってもいいかな?」
政宗「あぁ、俺は構わないぜ。」
歌恋は吸い込まれるようにスーッとお店の中に入っていった。