第6章 クリスマスの悪戯~これからもずっと~
その後、昼過ぎに子どもたちを家康と歌恋は迎えに行くも、安土城の中庭で雪遊びを楽しみ、遊び疲れて二人とも眠っていた。
「約2日間ありがとうございました。おかげで家康とゆっくり過ごすことができました。」
信長「そうか。家康にたっぷりかわがられたか?」
「っ///もう信長様…。」
家康「歌恋を揶揄うのやめてもらえます?」
信長「親子水入らずの会話を邪魔するとは家康。貴様父親にたてつく気か?」
家康「はぁ?そんなんじゃないし。」
「もう、家康!!」
なんだかんだで、いろいろと自分たち夫婦の事をこの人は考えてくれている。歌恋と祝言上げることができたのも、家臣を説得できるようにしてくれたのも信長様なのはわかっているが…。
家康「もういいですか。子どもたち起きたら御殿に連れて帰らないと。」
信長「なに、お前ら二人がいなくとも泣きもしなかったぞ。このまま安土城に置いていっても構わんぞ。」
家康「はぁ?」
(なんだかこの二人の会話聞いていると親子というより、兄弟みたい…ふふ、でも本気で家康も嫌がってるわけじゃないし、もう少し仲良くできればいいのになぁ)
そんなことを想いながら二人のやりとりを見守る歌恋…
一年後のクリスマスは家族がもう一人増えているのはまだ誰も知らないこと。
いつまでも仲良く、歴史に残る愛妻家として二人は生涯を共にするのでした。
―終―