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『3人の姫と3人の天邪鬼✱戦国夫婦Ver.♡』

第4章 クリスマスパーティーと二人の逢瀬~


駿「おじい・・・様?」
虫を追いかけたりしていた駿と桜花が心配して顔を覗き込んできた。

信長「あぁ、心配いらん。少し昔の事を思い出していただけだ。」
駿「昔のこと?」

信長「お前達の母の事だ。」

駿「おじい様!、母上や父上の事教えて!」
桜花「教えて!」

信長「どうした急に。まぁ良い。教えてやろう。」

木陰に俺は寄りかかり、駿は俺の前に座り、これから聞く話に興味津々の顔で見つめ、桜花は俺の膝の上に座り、あの二人が出会った頃、駿が出来たと分かった時、文の話などをした。


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あれは駿が身ごもったと知った頃。
文で歌恋の身体を案じた内容を送った。

信長「子どもを身ごもったと聞いた。身体は如何なものか。甘い物を欲しがってると聞いた。金平糖を分けてやる。身体を大事にしろ。」


『信長様。お気遣いありがとうございます。悪阻のせいで中々優れない日が続いていますが、愛する家康の子どもを身ごもる事が出来てとても幸せです。信長様も寒い日が続いていますが、お身体大事にしてくださいね。悪阻が落ち着いたら安土に戻りますね。』

いつも必ずと言っていいほど、心配させないような内容で、人の身体の心配をするような奴だ。

家康も歌恋の事を大事にし過ぎるあまりに我を見失う事もある。まだまだ青い奴だ。

駿が産まれた時の家康の涙、歌恋の覚悟を決めた顔。どれも今でも覚えてる。

信長「駿、お前はいつか父親と一緒に母と桜花を守れるようにしっかりと鍛錬して強くなれ。そして、これから起きる事をしっかりと覚えておくのだ。自分の目で、自分の耳で、自分で感じた事を生かしていけ。」

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