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『3人の姫と3人の天邪鬼✱戦国夫婦Ver.♡』

第4章 クリスマスパーティーと二人の逢瀬~


子ども達の支度を整えて、信長が待つ城の入り口まで見送り、さっきまでいた部屋に戻ると…

家康「めりーくりすます。歌恋」
襖を開けると、家康が手を後ろに組み何かを持っているようだった。
「わぁっ!びっくりした…。メリークリスマス、家康。」
家康「はい、くりすますぷれぜんと。」
「えっ?」
後ろに隠していた”くりすますぷれぜんと” を前に出して、家康は少し照れくささそうにしながら歌恋に渡した。
「ありがとう!!家康!!開けてもいい?」
本当にうれしそうにニコニコしながら、からし色の小さな布に包まれたそれを大事そうに開けた。

部屋の中に入り、いったん二人とも座り中を見ると…

「わぁ!綺麗!」
細長い箱に入っていたのは、黒い生地に大小の翡翠のハートが付いた首飾りだった。

家康「つけてあげる。」
「うん… 」
そういうと箱からその首飾りをそっと取り出し、歌恋の首に付け、後ろで最後の紐を結び、歌恋の前に行く。
家康「できたよ」
部屋の鏡台に体を向け、髪の毛を整え、自分の首元に目を向けると…
「すごい…綺麗…」
現代で言うベロア生地に近い材質の生地に、花や三つ葉が刺繍され、中央には大小のハートの形をした翡翠の石が輝いていた。
鏡を見ながら翡翠の石を指先で触れ、思わず見とれていた。

「こんなにきれいで高価なものいいの?」
家康「何言っているの。歌恋はもう俺の妻で、子どもたちの母親。だからこれは歌恋が持つのが相応しいの。」
「そうだね…、ありがとう。家康。」
少し涙組ながら、また歌恋も部屋の奥から、いくつかたとう紙に包まれた着物を持ってきた。

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