第4章 クリスマスパーティーと二人の逢瀬~
「二人とも嬉しそうにしてたね。」
家康「まぁね。」
城の部屋ですやすやと寝息を立てている子供たち。
歌恋と家康は二人の子どもたちの髪の毛を撫でながらそっと枕元に二人への『クリスマスプレゼント』をそっと置いた。
「二人とも喜ぶといいね。」
家康「駿の晴れ着、ありがとう。お疲れ様」
「うっ、うん…家康こそ桜花のプレゼント探しありがとう」
(家康が普通にありがとうって言うとなんか照れる…)
少し照れながらも家康を見つめる歌恋。
(まだ家康には家康の晴れ着は内緒だからな…最後の仕上げだけやりたいけど…)
家康「歌恋、少し出てくる。」
「えっ?どうしたの?」
家康「うん、残ってる書類に目を通すだけだから、先に寝ていていいよ。」
「わかった」
家康「明日は二人で出かけるから。」
「えっ?わ、分かった…楽しみにしておくね。」
(変な家康…、でも最後の仕上げやりたかったし!!明日は久々にデートなら頑張らないと!!)
その日の夜、歌恋は遅くまで家康の晴れ着の仕上げ、家康も10年目の感謝の気持ちを込めて、苦手な素直な思いを文にしたためていた。