第4章 クリスマスパーティーと二人の逢瀬~
信長が子ども達を呼び、耳元で何か話をしていた。
「信長様と子ども達なんだか楽しそうだね。なんの話しているんだろうね?」
家康「さあね。変な事吹き込まないで欲しいんだけど。」
子ども達二人を甘やかす信長を見ると機嫌が悪くなる家康。
父親として厳しくしている反面、孫にはかなり甘い信長。
せっかくの晴れ着を着ても、顔は晴れやかではない。
少しして駿と桜花が上座にいる信長の元から自分達の方に向かって戻ってきた。
駿「父上!おじい様が明日、馬で遠乗りに連れて行って下さるって!行ってもいい?」
桜花「おーか(桜花)もおじいたまの馬乗るの!」
家康「明日?」
信長「そうだ。明日は“くりすますいぶ”だからな。たまには孫と一緒に過ごすのも悪くないだろう?」
信長が上座から家康に向かって声をかけてきた。
駿「父上~行ってもいいですか?」
「いいじゃない家康。家族で出かけるのは明後日でも行けるし、ねっ?」
家康「わかりました。」
信長「駿、桜花、明日はじいじと一緒にねようなー。」
家康「城に泊まるなんて聞いてないし!!」
桜花「やったー!じいじと寝るー!!」
「よかったね、桜花、駿、お利口にしてるのよ?」
家康「歌恋まで…」
家康は渋々子どもたちのお泊りの許可を出し、信長、駿、桜花の3人は嬉しそうだった。