第3章 大切な二つの贈り物~二つで一つ~
城へと戻ると家康も丁度出かけた所から戻ってきた所だった。
「父上!!」
「とーたま!!」
子ども達が父の姿を見て真っ先に駆け寄った。
家康「駿!桜花!」
「家康!」
家康「歌恋!」
家康は子ども達二人を抱き上げ、歌恋の側へ寄った。
政宗「俺は先に支度してるからな!」
たくさんの荷物を馬から下ろし、家臣達に預け城の中へと入っていった。
「出かけてたの?」
家康「うん。政務が思ったより早く終わったからね。」
「そっか・・・。」
駿「父上!城下は人が沢山いたよ!政宗が馬にも乗せてくれた!」
桜花「とーたま!おかいものしたよ!」
家康「わかった、わかったから一人ずつ話して。」
二人を抱き上げながら自分達の部屋に戻っていくその姿を
歌恋は微笑ましく思いながらも、
「ふふ、私も混ぜて!ねー政宗とのお買い物たのしかったねー!」
わざとその会話の中に入っていき、
家康「わぁ!?歌恋まで・・・なんなの。」
駿「母上も来たー!」
桜花「かあたまもきたねー!」
「来たよー。」
そう言い、家康にわざと絡んでいきながら家族4人部屋の中へと入っていった。