第9章 あとがき
三作品が投稿後……
「悪いけど、12月26日に本能寺跡地に来てくれ。奇跡がもう一度待っている」
【猿飛佐助】から連絡が入り、
それぞれ本能寺跡地に向かった。
そして26日の夜___
ちぃーたん、chocola、苺まるけ。
三人がその場所に集まり……
あの日と同じリアクションをして、
顔を見合わせ驚く。
コラボを通して、更に打ち解けた三人。
お疲れ様と声を掛け合い、
暖をとるように一つの円になる。
「ちぃーたんさんの、家康様!可愛くて、天邪鬼感が最高!chocola☆彡さんは、大人で凄く、素敵でした!」
寒い中にもかかわらず、
話題は作品で、持ちきり。
すると、
「お待たせしました」
以前のよう突然現れた、佐助。
だが三人はきゃぁきゃぁと話に盛り上がり、全く気づかない。
「コホン!盛り上がっているところ申し訳ないが……」
聞こえた咳払い。
(あ。いつの間に……!)
佐助の登場に一瞬驚くも、淡々と話をする姿にとりあえず姿勢を正す。
「とりあえず、お三方、指令通りに作品を書いてくださり、ありがとうございます」
「「「い、いえ………」」」
深々と頭を下げる佐助に、
三人もつられて深々と頭を下げる。
「素敵な作品を書いて下さった三人に、一日遅れですが、俺からお礼も兼ねたクリスマスプレゼントを持ってきました。けどその前に………」
「「「その前に???」」」
眼鏡を中指で、クイっと押し上げると
「はい、とりあえず俺が予約したお店に行ってください。俺は先に行ってお待ちしております」
ドロン!
一瞬で消えた佐助。
(うわっ、自由人!私みたい!)
苺まるけは、変な親近感が湧く。
三人は、指定されたお店に行くと……
「自分の席に座って下さい。答え合わせをします」
佐助の眼鏡がキラっと光った。
(え?答え合わせ?奇跡って……出逢いと、コラボ出来た…って、ことだけじゃないの??)
お店はこじんまりして、暖炉の周りを囲うように辛子色のソファーが置かれ、葵紋が描かれた、ネームカードが座席に置かれていた。
「此方でもう一度3人の作品を初めから読んで下さい」
そう言われ、三人は用意されたタブレット式端末機で、それぞれの作品を読んでいく。