第8章 【聖夜の翡翠princess】最終幕※R18
視線を下に落とすと、暗闇で赤い舌がてらてらと光るのが見えて。もう、それだけでクラクラする。家康は、私の視線を確認すると整った顔の目を伏せ、指をぷつ、と差し込むと…
そして……
「やあっ、あっ、あっ、だめっ、い、きな…り…ひぁあぁっ、!」
溢れ出す愛液を絡めた指を、出し入れしながら、一気に突起に強く吸い付き、くちゅくちゅと口の中で舌を転がし強い刺激と、軽い刺激を交互に繰り返す。
その執拗な愛撫に耐えれなくて、ぶるぶると震え、見られている意識と、自分がその光景を見ていることに、心の奥まで激しく掻き乱されるような感覚に陥る。
弾けるような快感に、頭は真っ白に。
ガクガクと全身が痙攣を起こして、
思わずぎゅっと、
目を閉じると中断されてしまい……
そっちの方が辛くて、
必死に目を開ける。
「ンッ……花びらから、蜜が溢れだして…食べだしたら止まんない」
「はぁんっ!あ、ぁぁっ…お、かしくな…ちゃ…ぁぁ!」
思わず耳を塞ぎたくなるような、
恥ずかしい台詞を言われ……
「どんどん、溶けて…とろとろ…。こ、んなに、俺の指、濡らして…」
「い、わない、でぇ…」
必死に、懇願する。
もう、甲高い声が部屋中に響き……
ぐちゅぐちゅ、
ぴちゃ、ぴちゃっと愛液がほとばしり……
長い指がすっぽりと入り込んで、奥で折り曲がり、太腿に生ぬるいモノがポタポタ、滑り落ちた後……
「も、う…いっ、ちゃ…っあぁぁあぁ、っ!」
最高潮の快楽が押し寄せた瞬間、
家康の綺麗な瞳が光り、目が合って……
自分で持っていた片脚をグッと開き、数秒後……がくがくがくっと震えながら、大きく弓なりに反って、呆気なく絶頂を迎えた。
崩れ落ちる直前。
家康が腰元に腕を回して私を支えてくれる。
「全部、溶けたの舐めてから……」
脚から太腿……
舌が這い上がって……
気づいたら、
また激しいキスを繰り返していた。
「今夜は寝かさないから」
家康の湿っぽい声が、耳を擽る。
ティアラが外されて、
魔法が解け……
「覚悟しなよ。お姫様……」
プリンセスから、お姫様に。
ふわふわと、浮遊感。
夢心地で、家康の頬に手を添える。
「寝室行くまで、煽らないでよ」
パタンと、リビングの扉がしまった。