第8章 【聖夜の翡翠princess】最終幕※R18
家康は私に衝撃を与えないなように、
そっと柔らかいベットに座らせてくれる。
その仕草一つ。
大切にしてくれてるのが伝わり……
「……最後にこれ、解くよ」
ティアラをコトリと枕元に置き、
家康は私の髪に触れた。
天音ちゃんがセットしてくれた髪はほどんど乱れ、パサリと長い髪が広がった。ショーツを脱がされ、何も一切纏っていない姿になり、まだ呼吸がうまく出来ないまま、シーツを少し身体にかける。
指と指を絡ませるように、繋ぎ……
「ひまり。愛してる……」
付き合い始めの頃はまだ「好きだ」「大好き」が、精一杯の気持ちの伝え方だった。
でも、いつの間にか……
家康は「愛してる」に、変わって……
「私も……。大好き。……素敵な聖夜。本当にありがとう」
「……どう致しまして」
目元を赤らめた、特別な笑顔。
それは、今も変わらない。
大好き…
「………ん」
優しいキスがいっぱい降りてくる。
今度は、心もあったかくなって、熱く溶かされていき……
「……私も王子様の魔法。解かないとね」
家康の想いを沢山込めたネクタイ。それを、ゆっくりと結び目を外しながら……新婚生活始まったら、ネクタイ付けて「行ってらっしゃい」帰ってきたら「おかえり」って、言って外すのが今の私の憧れだと話すと……
「なら、また誓う。今のひまりの憧れ、プレゼントする」
シュルッ……ネクタイが解けると同時に、二人で雪みたいにふかふかで、真っ白なベットの中に沈んだ。
荒々しい手付きで、シャツを脱ぎ捨た家康。現れた目の前の逞しい胸元に私は手を滑らせれば、家康は掠めるようなキスをして、髪をスルスルと梳き、一房掴んで口元に寄せる。
何だか泣きそうになって、
両手を伸ばして受け入れる準備。
「家康の欲しい。早く一つになりたい……」
「……もしかして、酔ってない?珍しいんだけど」
「酔ってないよ。シャンパンには……でも……家康に…んんっ」
軽く首を振り、否定すると……
「溶かす前に、壊すといけないから。それ以上は、言わなくて良い」
その表情に……
胸が、大きく鼓動を打つ。
強引に私の唇を塞いだ後、そう言って自分の固くなったものを擦り付け、ぬる、ぬると挿入した。