第10章 Chapter10
アーデンの方を見ると、寝息を静かに立てて寝ている。
本当は話に加わって、帝国では誰が参加をするのか聞きたいところだけど起こすのも可哀相に思える。
プロンプト「アリスどうかしたの? アーデンの方を見て」
アリス「アーデンに聞いた方が早いかなって思って」
イリス「起こしてみる?」
昨日寝てないし、可哀相だと思うけど。
アリス「昨日寝てないし可哀相だと思う」
イリス「アリスちゃんは優しいなぁ、じゃあ聞くのやめとこうか」
プロンプト「そうだね、起きた時にしよう」
そういえば、グラディオはずっと黙ったままだけど」
アリス「グラディオさっきから、黙ってるけど平気? 体調でも悪い?」
グラディオ「そうじゃねぇよ、体調は悪くはない」
それなら良かった。
プロンプトがポケットから、一枚の写真を取り出して私に渡す。
アリス「これは?」
プロンプト「カーテスの大皿の写真現像したから」
表に返すと、私とアーデンのツーショット写真。
作り笑いだ。
イリス「見して」
イリスが覗き込んできた。
アリス「この時作り笑いをしてたなぁ」
イリス「どうして?」
ここでそれを言うの?
アリス「ごめんね、ここでは言えない」
イリス「そっか、じゃあ今度話してね」
首を縦に振るう。
グラディオ「それより、そろそろ夜ご飯食べに行かねぇか?」
もうそんな時間?
アリス「行きたい、どうする?」
プロンプト「何食べようか?」
そうだなぁ、みんなは何を食べたい気分なのだろうか?
アーデン「街へ出て適当に決めれば?」
後ろからアーデンの声がして、いつの間に起きたの?
アリス「いつ起きたの?」
アーデン「今さっき」
今さっき起きたんだ。
椅子から立ち上がって、部屋をみんなで出てホテルの階段を降りて街へ出るともう外は暗くて灯りが付いてる。
焼鳥は前に食べて美味しかった。
アリス「あそこの焼鳥屋さんにしない?」
プロンプト「いいね、みんなもいい?」
グラディオ「俺は別に構わねぇぜ」
焼鳥屋さんに行って椅子に座る。
注文をして、焼鳥、スープ、フランスパンが運ばれてきた。