第13章 花火大会
ある日の午後1時頃にイリスからメールが受信された。
内容は『ガーティナのところで、一週間後に花火大会があるんだけど行かない? プロンプト、ノクト、兄さん、ルナフレーナ、シドニーが来るんだけどアリスは来れる?』
アーデンの側により話し掛ける。
アリス「あのさ、イリス達と一緒に花火大会に行きたいんだけどいいかな?」
アーデン「いいんじゃない、行ってきたら?」
アリス「アーデンは?」
パソコンをやってて、私を見てくれない。
構ってくれないし。
結婚してからというもの。
一緒に寝ても構ってもくれないし。
アーデン「俺は仕事があるから、アラネアにでも護衛を頼むから」
電話を掛けてアラネアを呼び出した。
15分後にアラネアが来た。
アラネア「宰相何か用ですか?」
アーデン「アリスが花火大会を一週間後に友達と行きたいからって護衛をしてほしいんだ」
アラネア「了解、それって時間外でるんですか?」
アーデン「あぁ、俺のポケットマネーからだしてやる」
アラネア「護衛をいたします」
アーデンは顔を上げて、アラネアに書類を渡して言う。
アーデン「これ、魔導兵の書類だ」
アラネアは受け取って部屋を出て行く。
アーデンはまたパソコンに目を移す。
目を向けてほしい。
話したい。
構ってもらいたい
前みたいに。
そう捕まってた時みたいに。
話し掛けようとした時だった。
アーデンは立ち上がって、書類を持って部屋を出て行ってしまったどこに行ったの?
仕事?
レイブスは部屋にいるかな?
部屋を出て行ってレイブスの部屋をチャイムを鳴らす。
レイブス『アリスか? 今開ける待ってろ』
直ぐに扉が開く。
レイブス「どうした? うん? 泣きそうな顔だぞ」
視界はぼやけてる。
どうして?
アリス「分からないよ、どうして」
立ち上がって、レイブスは近づいてくる。
レイブス「俺に頼られてもな、宰相を頼れ」
アリス「ありがとう、私アラネアのところに行ってくる。 アーデンには一週間後の花火大会の次の日まで帰ってこないって伝えて」
部屋を出てアラネアの元へと向かった。
チャイムを押すとアラネアが出てきた。