第6章 戦国時代のX'mas ~二人の甘い朝~
………さら……………しゃん……
家康が、私の垂れていた髪を耳にかけると、耳に触れたことで耳飾りの揺れる音が耳に届く。
「?…家康……?」
「俺も同じこと思ってる。」
「え……?」
耳に触れていた手が、頬に触れると、家康が耳元に口をよせ
「……愛してるよ…」
「っ!!」
滅多に言わない、家康からの愛の言葉。
それだけで心臓が騒ぎだし、身体は喜びで震え上がる。
涙が込み上げてくるのを堪えて、私も家康の耳元に口をよせて
「私も………愛してる。」
「っ!!」
「家康?…きゃっ!?」
うつぶせ寝をしていたのを、急に身体を起こした家康。すぐに私の腰に腕をまわして、グイッ!と抱き起こされると、後ろから抱きしめられ、私の肩に家康は顎を乗せる。
「い、家康?…どうし」
「……そんなこと言ったら、昨夜みたいに……するよ?」
「!!///」
わざと、耳に息をかけるように囁いて、昨日つけた『印』の上を指でゆっくりなぞる。
それだけで、昨日のことを思いだし、瞬時に身体が熱くなる。
「身体熱いけど……期待してる……?」
「し、してないっ!!///」
クスクス笑う声が耳に届き、揶揄われたと気付いて、身体だけでなく、顔も熱くなる。
チュッ
熱くなった頬に家康に軽く口づけられ、家康の『印』をなぞっていた手が、持っていた写真二枚に移り、私の手から写真を奪う。
「気になってたんだけど、この二つって、どういうものなの?」
「ん?この二つはね……………」
家康に説明しようとしたとき、二枚の写真を見て、あることを思いつく。