第6章 戦国時代のX'mas ~二人の甘い朝~
『これから先、何があっても愛し、そばにいることを誓う。』
綺麗な字で書かれた、愛のメッセージ。
これを貰った女の人に向けての言葉なのだろうけど、私の胸にもすごく響く。
「…………これを贈った男の人……この女の人のことを、すごく愛してるんだね。」
「…それを言うなら、その女の人もじゃない?」
「え?」
家康は持っていた写真を、いつの間にか裏返しにしていて、元に戻すと私に写真を渡してくれた。受け取って写真裏を見ると……
『何があっても、あなたを愛し、そばであなたを支えます。』
可愛らしい字で、男の人へ向けた愛のメッセージ。
その言葉は、私の胸の深いところにまで届いた。
家康への想いに気づいてから、家康の幸せを近くで見たいと思っていた。その気持ちは今でも変わらない。
だけど、今の私には、家康を支えられるぐらいの度量はまだない……。
「素敵だね……この人たち…。こんなにもお互いのこと想いあって信頼しあってて……。この人たちのこと、憧れちゃうな。」
この女の人みたいに、いつか、この台詞を家康に言えるようになりたい。