第5章 戦国時代のX'mas ~二人っきりのX'mas~ ※R18
「陽菜……?」
続きの間から出てきて、家康に近づくと、羽織っていた着物を肩から外す陽菜。
すると、さっきのサンタ服に着替えていていた。
悩みながらも、サンタ服に着替え、心のなかで「クリスマスだし……家康が喜ぶなら……」と言い聞かせながら、口を開く。
「あ、の………えと……渡し忘れた…プレゼントが…あって……///」
着ているサンタ服ぐらい真っ赤な顔で、ちらちらと家康の顔を上目使いで見る陽菜。
それだけで、家康の心臓は煩く音をたてるのだが、次の瞬間
「あ、あの……私が……プ、プレゼントな、の……///っその…貰って…くれる…?///」
ちら……
潤んだ大きな瞳、真っ赤な顔、私を貰ってくれるという言葉
それだけで
ドクンっ!!!
家康の心臓が一際大きく拍動し、陽菜の腰を掴んだ。