第4章 戦国時代のX'mas ~パーティー編~
パーティーもだいぶ盛り上がった頃……
「そういえば、何か簡単な遊びをするって言ってなかったか?」
ほどよくお酒で赤くなった秀吉が、姉妹に聞くと、こちらも、なかなかのできあがり具合。
「えっとぉ~…ゆびすまゲームなのぉ~」
「また何か聞いたことない言葉が出てきたぞ。」
「えっと……両手を出して、親指を立てやすいように握って、0から出されている手の数までの数字を言って、言ったと同時に指を上げるか上げないかする遊びです。これを順番通りにやっていきます。言った数字と同じだけ指が上がったら、その数字を言った人は片手を降ろして、先に両手とも降ろせた方が勝ちです~」
香菜が真っ赤な顔で説明をして、その説明に納得した武将たち。
「最後まで残った人は、この特製ジュースを飲んでもらいまーす♪」
どん!と湯呑を置く陽菜。そこは、なんとも言い難い色をした液体が入っていた。
「「「「「「(この色…いろんな意味で大丈夫なのか…?)」」」」」」
表現しづらい色をしたドリンクを見て、とりあえず、勝てばいいのだと確信した武将たち。
「じゃあ、お手本で私から言いますね~♪両手を出して、握って~……いっせ~の~で~……………5!!」
バっ!
「あ~……7本か……残念。と……こんな感じです。言い終わったら次は、左隣の人が言っていきましょう。じゃあ、次は政宗ね。」
「よし。いくぞ。いっせーのーで…………1!!!」
バババっ!!
「お前ら上げすぎだ!!」
ほぼ、全員が両親指を上げていた。
「じゃあ、次は俺ですね。いっせーのーで………8。」